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        22年ぶり武道館公演2月14日はマッチの日 



        バレンタインデーがマッチの日になる。歌手活動を再開した近藤真彦(41)が14日、22年ぶりの東京・日本武道館公演を行った。デビュー25周年を記念する一夜限りの公演だったが、チケットが一瞬で完売するファンの後押しもあり来年もバレンタインデー武道館公演を決めた。客席を埋め尽くした30、40代の女性ファンは、ギンギラギンに盛り上がっていた。 



        「実は来年の2月14日も予約してきました!」。公演終盤、近藤から飛び出した一言に場内は大歓声に包まれた。「覚えやすい日ですから。バレンタインデーはマッチの日かな」。ファンの心の中の「マッチの火」が燃え上がる。 



        7年ぶりの歌手活動。22年ぶりの武道館公演。「本当にみんな来てくれるかな」と不安もあったが、1月10日に発売されたチケット1万2000席は5分で完売した。「すごくうれしかった。あとは目いっぱい楽しんでもらうだけです」。 



        アイドル時代に人任せだった演出や構成もミーティングを重ねた。ほかの歌手の曲を歌うことを避けてきたが、修二と彰「青春アミーゴ」や氣志團のヒット曲も取り入れた。ジャニーズの後輩、亀梨和也(19)も応援に駆けつけたのも、近藤だからできるサプライズだった。「いろいろ驚いて欲しくてね」。 



        客席は30、40代の主婦層が中心だった。家族公認で日常を忘れられる一夜限りの「火遊び」なのかもしれない。青春時代、ニューミュージックや洋楽を支持する同世代を横目に、アイドルを追いかけた少女たちが、熱狂の客席に帰ってきた。近藤が起こした奇跡を体験した人もいた。高校時代、交通事故で重体となったが、病床で大好きだった近藤の曲を聴いて意識が回復した柏木由美さん(36)が、最前列から恩返しの声援を送った。 



        近藤も目頭を熱くしていた。武道館は87年の「愚か者」で日本レコード大賞を受賞した舞台だった。「歌手として金メダルをいただいた場所」と、“聖地”で受けた熱い声援が心地よかった。「音楽はやめられません!」と絶叫した。 



        「僕にとっては勝負のコンサート」とオープニングはボクサーがリングに向かう姿を再現した。まるでタイトルマッチのように…。2月14日はアイドルが大好きな「永遠の少女たち」をノックアウトする。【松田秀彦】 



        [2006/2/15/07:54 紙面から] 







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